2009年11月19日 

初めてブログを書く記念すべき日だ。旧飛騨街道を歩く。昨年5月に熱田の「七里の渡し」を出発して今回で11回目。今日は上呂駅から渚駅まで。前の晩夜遅く名古屋を出て飛騨金山の道の駅「飛騨金山ぬくもりの里」でNOAH車中泊。このミニバン2列シートで3列目がなく後部スペースが広く使え、大人二人が足を伸ばしてゆったりと眠れる。もうこの日で確か88泊目だ。外気温は0度ぐらい。かみさんはヒマラヤでも使える極上の羽毛寝袋。自分は40年近く使い擦り切れた羽毛寝袋に最近デポで買った化繊の寝袋を重ねてダブルにして寝た。寝る前にウイスキーのお湯割を飲みすぎたのか、夜頻繁にトイレに通った。さて朝、上呂駅前に車をデポして歩き出す。すぐに鹿の供養塔がある。江戸時代、大雪で死んだ鹿のために人々が建てたものだそうだ。狭い急な階段を上って石塔を覗いたら鹿の頭骨がおいてあった。今回は国道歩きで車の排気ガスに悩まされることは少なかった。旧道(地方道、生活道)が適当に国道と交差しており静かな歩きを楽しむことができた。道端で同年輩の女性と話が弾んだ。彼女は姑、しゅうとめを介護して見送り、やっと荷が下りたと思ったら今度は亭主が脳梗塞で倒れもう8年も介護しているという。誰かに愚痴をこぼしたかったのだろう。10分以上も話し込んで別れた。無人の飛騨宮田駅で休み飛騨小坂駅へ。写真は飛騨小坂駅へ至る橋の上から写したもので、左が飛騨川、右が小坂川。飛騨小坂からも国道を離れて歩くことが多かったが、渚駅が近づくと国道歩きが続くようになった。歩道があればまだしも、路側帯もない幹線道路を歩くのは辛い(写真参照)。命がけだ。かみさんが道路を渡れず道端に立ち止まっていたら、近くで道路工事をしていた兄さんがやってきて慣れた手つきで車を停めてくれた。心が温まる思いで遠くから兄さんに頭を下げた。渚駅からJRで上呂駅へ戻る。渚駅で乗り込んだのも、上呂駅で降りたのも我々二人だけだった。さあ、高山も近い。