知多四国遍路をポタする、その3


今やれる方法で自転車を楽しむ。
ガンを抱えた高齢者にとって、古いお寺を尋ね、遍路ポタするのに知多半島はお誂えの舞台だと思うのだが。
家からも近いし。
1月5日、しかし今日も寒いな。
寒いなんていってられない。いつまで時間があると思うんだ、と思いつつ半田市亀崎へ車を走らせる。
ここは今日のスタート、亀崎の番外東光寺。


お堂の中にはたくさんのお坊さんが。
反対側にも同じ数だけある。
これは弘法大師の生涯を一年ごとに現した像であるそうだ。
そういえば後のほうの坊さんは幼い。

狭い路地を抜けて54番寺「海潮院」へ。
隣の神社は初詣客でまだ賑わっていたが、こちらは他に熟年夫婦が一組だけ。



JR武豊線の踏切を渡り、乙川の番外寺「海蔵寺」へ。
境内にすっかり葉を落とした大きな銀杏の木が。
この銀杏の枝が、
すべて緑の葉をつけた姿を想像して写真をパチリ。
日が翳って寒い。
上はたくさん着込んでいるが下が寒い。
銀杏の木の下で、自転車にくくりつけている合羽のズボンを履く。


合羽のオレンジが鮮やかだ。
事故の予防になるだろう。
上の白衣は遍路着です。
これを着ていると、
一人で路地をウロウロしていても怪しまれません。


18番寺「光照寺」は県道261号沿いにある。境内にあった清水次郎長地蔵尊。次郎長が出入りの前に勝利を祈願した!地蔵さんだそうだ。次郎長はこんなとこまで勢力を伸ばしていたらしい。


ここは観光スポット酒の文化舘。
今日までお休み。
作業着姿の従業員が数人出入りしていただけ。
試飲の期待は叶えられなかった。


19番寺「光照院」は酒の文化館の西隣。
しばらくいたが誰も来なかった。

鶴が舞う20番寺「竜台院」の境内。
腹が減ったので、境内でザックに忍ばせた栗を立ち食い。

21番寺「常楽寺」へ向う。
名鉄知多半田駅前の幹線道路を走る。
車が多く車道を走るのははばかられた。
歩道は段差ばかりでイヤになるが仕方ない。
境内のベンチで寒風に吹かれてサンドイッチを喰う。
若い坊さんが一人通りかかり、
こちらを見て会釈していった。

21番寺から勝手気ままにルートをとり、
車のデポ地「東光寺」へ向う。
途中でこんな建築物を見かけた。
半田市は昔、航空機産業の町だった。
よく焼け残ったものだ。
走行距離19.5km。
1時間30分。
寒空の楽しいポタでした。