ようやく高山へ


2008年5月に始めた飛騨街道歩きも、長い中断の期間を経てようやく高山へ到着する日が来た。
道の駅「加子母」を出て1時間あまり、宮峠を越えると飛騨一ノ宮の町が広がる。
ここが今日の出発点だ。

飛騨一ノ宮駅。
時間が止まったように静かだ。
駅横の広い空き地に駐車し出発。

宮川の流れに沿って歩く。
紅葉もぼちぼちだ。




対岸の国道を走る車の流れを横目にして、静かな旧道が続く。


熊が出そうな雰囲気だったので声を出しながら歩く。
鈴を持ってくればよかった。
歩く人もいない。
車も来ない。
どこまでもこんな道が続けばよいがそうはうまくいかない。




松橋の石仏様で旧道は途切れた。すぐ横を車の流れが途切れない。ここで、道の駅で仕入れた朴葉寿司を広げ、石仏様にお見せしてから自分の腹に入れた。  この後は国道を車とともに歩く。山が迫り、緑が多いのが救いだ。


やっと高山市街に入る。
車の騒音とももうすぐお別れだ。
ヤレヤレ・・・・


高山市街の旧道に入る。
静かだ。
おばあちゃんが一人歩いているだけ。

この赤い欄干の橋まで来ると、
どっと観光客の群れ。
カメラに人が入らないようになるまで数分待った。

人の流れに身を任せて、
国の重要伝統的建物群に指定されている土産物街へ。
10kmも歩いてないのにいやに疲れた。
ふらふらしていると突き飛ばされそうだ。


疲れた足を引きずって高山駅へ。腹が減ったので駅前のうどんそば屋へ入った。
期待はしていなかったがそれにしても粗末な食事でがっかり。観光客には食事が出るまで分からんからやっていけるのか?

列車の待ち時間が1時間以上あるのでタクシーで飛騨一ノ宮駅へ戻る。


せっかく自転車を積んできたから乗らなきゃ。水無(みなし)神社まで走った。
あっというまに着いた。
「昔、高山の人々は元日に歩いてこの神社に参拝した」と、タクシーの運転手が教えてくれた。
往復4里の道を歩いて参拝。飛騨の一宮神社の権威が窺い知れる。
1.5kmのポタリングを終えて駅へ戻った。