花、さまざま。

名古屋近郊の東谷山フルーツパクの枝垂桜が見ごろらしい。平日だから空いているだろうと思ったら大間違い。名古屋中の老人が集まっているんじゃないかと思うくらいの(かく言う自分もその一人)混雑だ。駐車もままならない。あっさり諦めて近くの定光寺へ向った。

定光寺駅近くへ車を止めて自転車で対岸の静かな道をポタる。
こちらは人影もなし。
満開は過ぎたが水面に映る桜はまだまだ美しい。

と、爽やかな風が吹きぬけた。
花吹雪が空を舞う。

駅横の桜。
ここにはかって千歳楼という料理旅館があった。40年前、夜となく昼となく千歳楼を見上げながら近くのゲレンデへ通った。夜は不夜城の如く輝く千歳楼の灯を見ながら、一度はここで旨いものを食いたいと思ったものだ。
バブル崩壊後千歳楼は廃業した。今はその廃墟が不気味な姿をさらしている。全国の観光地でよく見られる風景だ。
横に一本の桜の古木が花びらを散らしていた。その上を特急信濃が轟音をあげて通り過ぎた。




庄内川沿いに走って田園地帯へ。蓮華の花が満開だ。その風景を撮りきる自信がなく、クローズアップでごまかす。



その前日、浜名湖近くの龍譚寺(りょうたんじ)の境内。
ミツバツツジが満開だった。
光の具合がよろしくない。
写真は光によって決まるものだと、いまさらのように思う。

そして我が家の庭裏の片隅。
草むしりをしていたら黄色い花が満開。
名前も分からないがむしりとってしまうには惜しく、そのまま残した。