2010-3-14 伊賀上野〜浄瑠璃寺へ


3月3日にもらった上野公園観光案内図に”市庁舎駐車場土日、祭日のみ駐車可能”と書いてあった。ここでデビルさんと待ち合わせ。
てっきり無料だと思って乗り入れたら「500円戴きます」とのこと。「無料じゃないの」と聞いてみたが、「無料とは書いてないでしょう」、とのこと。
しばらく待つとデビルさんがやってきた。赤いウエアがよく似合う。
9:30頃出発。国道25旧道を走り五月橋まで向かう。途中、国道を離れて田舎道に入る。車もほとんど会わない。静かだ

五月橋まで来たとこで、デビルさんの意見に従い国道25を離れ県道181に入った。
時々車もすれ違いができない細い道になるがまもなく県道80に合流。ゆるやかなup-downを繰り返しながら登っていくかっこうだ。
県道80が県道25と合流する橋の上でデビルさんが観梅チームと連絡を取ろうとしているがなかなかつながらないらしい。
シゲはすぐ横の空き地にふきのとうが出ているのを発見。食べごろのものを選んで採集した。円成寺近くの道端でおばさんがこれぐらいのふきのとうを100円で売っていた。

デビルさんが連絡取れないのでシゲがマッシュさんに電話を入れ、マッシュさんを経由して観梅チームのオーリーさんから電話を入れてもらった。
観梅チームはもう月ヶ瀬に着いているらしい。布目ダムを過ぎ県道80が県道4と合流する地点でデビルさんとお別れ。デビルさんは月ヶ瀬へ、シゲは柳生へ向かった。関西の人たちに会えなかったのは残念だった。デビルさん、同伴ありがとうございました。
柳生交差点近くで、柳生十兵衛が植えたと言う十兵衛杉と対面。東海自然歩道を辿る旅でこの地を訪れて以来だから12年ぶりだ。相変わらず枯れた孤高の姿を保っていた。
円成寺を過ぎたところで県道184へ入り岩船寺を目指す。いよいよ当尾(とおの)の里だ。

10年前か15年前、かみさんと当尾の石仏群を訪ねてこの辺り一帯を歩いた。その頃とほとんど変わっていない。
この赤い”岩船寺”への道しるべも見た記憶がある。
この日も暖かい陽射しを背に受けた人たちが、三々五々歩いている姿を見かけた。

岩船寺前におばちゃんたちの店が出ている。
この梅干100円。しその葉の香りがして美味しい。
当尾の里は自転車で走り過ぎる場所ではない。石仏を訪ねて歩く場所だと思った。県道とは言いながら畦道みたいなところもあり2,3度道を尋ねて走る。
野焼きの煙が懐かしい草の匂い振り撒いている。畑仕事のあばさんに位置を確認する。
「すぐそこだよ」。

浄瑠璃寺は人気の寺だ。門前の土産物屋に老若男女、人だかりがしている。
”老”の一人シゲは自転車を押して境内に入った。
浄瑠璃寺の池に端正な姿を映すはずの三重塔は、修理中なのか白いカバーをすっぽりかぶせられ何も見えず。残念だった。
加茂駅へ向かう途中、マッシュさんから電話が入る。「いまどこ?」。「もう下りばかりだからお出でよ」。
心は半分傾きかけたが、奈良へは向かわずそのまま加茂駅を目指した。

加茂駅で自転車を袋詰めしていたらザックを背負った老人が話しかけてきた。車内でも横に座り長話。67歳で自転車(MTバイク)を始め、1年に15000km走ると言う。驚異的な老人だ。酒の勢いもあったろうか、あそこも走った、ここも走ったと話が尽きない。
月ヶ瀬口で小径車を袋に詰めた人が乗り込んできた。なかなかかっこいい男性だ。ちょっと離れた席に座りしきりにこちらを見ている。「あれ?誰だろう?」と思っていたら「シゲさん!」と話しかけられた。
かっこいい男性はNoriさんだった。Noriさんごめんなさい、スカスカになった脳で物覚えも悪く、老人性難聴で耳も遠いシゲは車内でトンチンカンな受け答えをしてしまいました。今度会ったら必ずこちらから話しかけます。
JRが伊賀上野に到着したことも知らずボーッとしておりました。「シゲさん!伊賀上野だよ!」と言われて、自分がここで降りなければいけないことが分かっていただけでもよしとするか。それはないよネ。