2010-3-17 石津御嶽山629m


”今年は15回は山へ登ろう”。かみさんとの約束だ。ところが1月末に母親が入院してから何かと忙しい。山は1月以来後無沙汰している。
「シゲは自転車ばっかりだぎゃぁ」と、このところご機嫌が悪い。
養老山地の石津御嶽山629mに登ることにした。だいたい見当をつけて山の麓に着き、居合わせた御老人にルートを聞く。「どこからでも登れるよ。どの道も石津御岳に通じているから」との返事。
とんでもない話だった。麓一帯にある蜜柑畑の中の小道を右往左往するだけ。標識の一つもない。”こりゃぁあかん”と撤退を決意。しかし、この蜜柑畑の中の彷徨は楽しかった。何しろ麓は花が一杯、それに開放的だ。振り返ると石津御嶽山に登った事より麓を彷徨ったことのほうが印象に残っている。


今度はガイドブックをまじめに読んで車を走らせ、”石津御嶽山”の標識も発見。登山口には広い駐車場も用意されている。
少し登ると揖斐川、大田地区の家並みが俯瞰できるようになる。写真の下端にシゲのキャンピングカーNOAHyyが(実はこの写真、下山途中に写した。着いた時は先客の車が3台駐車していた)。
石津御嶽山は信仰の山だ。登山道の随所に大きな石仏、大きな石碑が林立していた。登山道もよく整備されている。地元の小学生などが集団登山をするのだろう。山頂の展望は皆無だった。
登る途中、単独行のおじさん一人、10名ほどの古希を過ぎたと思われる集団に会った。
下山途中にはそまつな身なりの御婦人とすれ違った。ぺちゃんこの靴を履いて、袋を抱えて、どこへ行ったのだろう?「田代池」がどうのこうのと言っていた。帰ってから地図で調べたら近くに”田代越”という峠がある。峠を越えて無事員弁側へ下りることができたろうか?

登山中、ガラガラという騒音が絶えない。尾根のすぐ隣に巨大な砕石プラントがあり稼動している。
採掘は進み登山道の数メートル近くまで来ていた。”侵入危険”という看板があちこちに倒れている。
下山後、道の駅「月見の里南濃」へ寄り足湯を楽しみ、12個入って400円の八朔を買った。

田代越えは石津御嶽山から縦走路を2kmほど北へ寄ったところにある。