2010-4-25 木曽谷の春を求めて


今年は、お気に入りの桜の名所を訪ねまくろうと思っていたが不作だ。
奥琵琶湖、長良川はどうしても行きたかったなぁ。木曽谷も桜は終わってしまったが、八重桜と桃花は今がいいんじゃないかと、ぽかぽか陽気に誘われて車で落合川を目指す。
JR落合川駅付近、県道6の空き地に車を停め走り出す。すぐにview-pointに出る。新緑がいい。若者が三脚にでかいカメラを据えていた。「いい写真撮ってね」と、声をかけお目当ての八重桜を目指す。

















山里では田んぼに水が張られ、田植えの準備が始まっていた。
ピンクの桃花が木曽川の清流に映えていた。


















その前を幾度か走りながら、一度も寄ったことがなかった田立駅へ寄った。18歳の春友人と2人で落合川駅から馬篭を訪ね、雪の残る馬篭峠を越え、妻籠へ出て田立駅まで歩いた。49年前のことだ。当時とはすっかり様子が違うだろうが、懐かしいものは懐かしい。2時間に1本しか止まらない列車が入ってきた。ラッキーだ。列車は満開の八重桜の下に停車した。

















蘭川を渡る。木曽谷の向こうにはまだ雪を被った木曽の山々が眩しい。南木曽駅前の常夜灯で一休み。好天の日曜日なのに人影がない。ここは以前は三留野駅だった。地名を変えるのはもう止めて欲しい。南木曽駅という名前に変えたって観光客が増えているとは思われない。




桃介橋に寄った。木曽谷に通い始めて数十年になるのに寄るのは初めてだ。
鯉のぼりが河原で元気よく泳いでいた。


再び静かな花の道に戻る。こりゃぁ、通り過ぎてしまうのは惜しい。
車にも人にも会わない。
















あちこちで花に迎えられて、青空の下ポタポタと走る。





野尻宿、南外れ。ここでは、何回もシャッターを押した。写っているのはTREK、BIANCHI、DAHON、かみさん???
宿場街の面影を色濃く残す野尻宿馬篭妻籠は観光地になってしまった。ここはこのまま残って欲しい。旅人のわがままか。
宿場街から白い木曽の山をひきつけて写す。ここに住む人たちにとっても、いい眺めに違いない。

















野尻駅のホームに立つ。輪行バッグが寂しそうだ。買って5年。う〜〜ん50回はお世話になったかな。また一緒に旅がしたい。
列車が入ってきた。いつもはがらがらなのに、なんだこれは!通勤列車並みの混雑だ。恐縮しながら間に割り込ませてもらった。