抗がん剤4thステージ開始。

9月24日、4回目の抗がん剤投与を受けた。採光もよく照明も明るい医療センターの「外来化学療法室」ではすでに十数人のがん患者がすでに投与を受けていた。意外と若い人もいる。空いてるベッドに横になり2時間にわたる点滴を受けた。体内へ「驚くほど高価な」抗がん剤が入っていく。こんな高価な薬が効かないわけないじゃないか、と思いつつ落ち続ける点滴を眺めた。
先日オイラのブログを読んだらしい見知らぬ人から長大なURLが届いた。開けてびっくり玉手箱。ざっと流し読みしたがオイラの理解するところでは「ガンは製薬業界を含む医療界が作り出した病気、巨大陰謀だ。すぐに止めなさい」、というもののようだ。薬の化学式をふんだんに使った、小林よしのり風の、おどろおどろしい劇画をふんだんに使ったものだった。新潟大学教授の安保徹さんの手術・抗がん剤不要論を暴走させたようなものじゃないか。じゃぁ、先の見えてきた患者に何をせいというのか? 立場の弱い患者を不安に陥れないで欲しいものだ。

ところで、抗がん剤を投与するとしばらく吐き気と食欲不振に悩まされ、体力が落ちるので22日鳥羽市へ行って(もちろん車で)旨いものを喰ってきた。


鳥羽市で食事をし、去年自転車で2回走ったパールロードから海岸の町、相差(おうさつ)へ降りた。海岸線を走る。狭い路だ。車もほとんど来ず、自転車で走ったら快適だろうな。こんな看板があった。残念ながら散歩中の蟹さんに会うことはできなかった。


相差(おうさつ)は歴史のある海女の町だ。
海女資料館の駐車場に車をおいて坂道を上っていくと小さな神社がある。
鄙びた漁師町だが道路沿いに民宿などが増えているようだ。
神社の名前は石神神社(通称石神さん)。オリンピックの金メダリストの野口みずきさんも参拝されてるようで、女性の願いを一つかなえてくれるというので人気みたいだ。この日は平日なのに願い事を書き入れる順番を待つ若い女性の列ができていた。
数年前には見られなかった風景だ。


時間があったので二見ヶ浦夫婦岩へ寄ってみた。干潮時のため夫婦岩の間の岩も露出しており、夫と妻が独立していない。連続した岩の塊にしか見えず冴えなかった。
写真は、ここの神社にあった輪注連縄(わしめなわ)というおまじない。
これで体の悪いところを撫でて神社に奉納すると御利益があるそうだ。
石神さんでは男の願いを聞いてくれないというので遠慮したが、ここでは早速お願いをした。
輪注連縄様、もう一度自転車が乗れる体にしてください。