師走の日々

大須アメ横へ】


今の若者はCDも買わないそうだ。音楽は携帯端末でダウンロードして聞くものだそうだ。
そのCDが出始めて何年になるのかよく覚えていないが、CDが出始めてからレコード盤を聞かなくなってしまった。
45年ほど前、給料が一万円ちょっとの頃、一枚2000円位したレコード盤をせっせと買い集めた。そんな古いレコード盤が80枚くらいある。
数十年ぶりにレコード盤が聞きたくなってプレイヤーを探しにアメ横へ行った。よく通ったなぁ、この店。


10年ぶり(もっとか?)に入った店内。多少品揃えは変わっているが雰囲気は昔と変わらない。
奥のほうで人だかりがする。
なんだろうと思って行ってみると、ダンボールで作った等身大のガンダムだった。
所狭しと商品が並べられている中で、この一角は場違いの感じがある。
何でこんなものを置いたんだろう?

人と肩をすり合わせないで歩くことが難しいような表通りの雑踏に面して、
ひっそりと鎮座する身代わり不動さん。
小銭入れの中の硬貨を全部(といっても53円)賽銭箱に投げ入れる。
なに、身代わりになってくれって頼んだわけじゃない。
神社仏閣はお願いをするところじゃない。
元気に生活できていることを感謝するところだって。
今は、多少歩いても疲れない。
夏から初秋にかけては考えられないことだったんだ。
がん患者の会「いずみの会」の講演会場はここから数分。
北海道北見から来ていた人、
熊本から来ていた人、
みんな元気だろうか?




寒い朝

やっと冬らしくなってきた。寒いなぁ。
さぁ、朝の散歩だ。
朝日を浴びてDAHONで近所の公園へ。
自転車に乗りながら写真をとるって難しいね。


散歩道の桜並木はすっかり葉を落として寒々としている。つぼみはまだ固い。
桜のつぼみはまだ固いが梅はもう咲く準備をしていた。もう一月もすればこのつぼみは花開く。



公園の高台にあるお花畑。
ここでいつも散歩の仕上げのストレッチをする。
冷たい空気を胸いっぱい吸い込む。
そして吐き出す。
がん細胞と共に。

【よいお年を】
通っている国立病院機構名古屋医療センター。春からはここを中心に生活が回っていた。
2回の入院、中断した手術、抗がん剤治療。そして無事に?年末を迎えた。
師走の或る日、今年最後の診察日。
7月に平均余命を告知してくれた?担当医に向って「先生、私は後期高齢者になるまで先生の顔を見に来るつもりです」と言った。担当医は静かに笑っていたが、ここは「私もお待ちしています」くらいは言ってほしかったな。
診察が終わって診察室を出る時「先生、よいお年をお迎えください」と言ってお辞儀した。
担当医も椅子から立ち上がって「よいお年をお迎えください」とお辞儀した。