寒風の中、知多遍路ポタ

1月28日、金曜日、週末は天気が崩れるとの天気予報で「じゃ、風が強いけどちょっと走ってくるか」と、知多半島へ車を走らせた。


今日のスタートはここ、22番寺「大日寺」。参拝後「ちょっと駐車場に車置かせてもらえますか?」と頼み込む。渋い顔で許可。これも着ている遍路着の威力か。
とにかく寒いので、重ね着で達磨さんみたいな格好となり出発。

23番寺「蓮華院」。
ちょっと変わった造りの本堂だ。
この階段にザックを置いたまま、次の寺まで走ってしまい取りに戻った。
近頃、やけに忘れ物が多い。ガンがノーテンイ(脳転移)したのかな?と、思うほどだが、歳のせいにしている。


JR武豊線の踏み切りを渡り、たまり工場の巨大なタンクの横を通り抜けて、24番寺「徳正寺」へ。境内におおきなウバメガシが。武豊町の大樹100選らしいが、この寒さは南方系の植物にとっては辛いだろう。




この日の楽しみ、大学芋の「ナカノ屋」はこの近くの国道沿いのはずだが、帰りの楽しみにとっておくことにして、細い路地に入る。
「たまり蔵の小道」だ。
懐かしい匂いが鼻をつく。


田圃の中の道を通り、名鉄富貴駅手前で踏み切りを渡る。
この電車が通り過ぎたら踏切が開くと思ったら開かない。
駅構内に別の電車が入っていて、そいつが通り過ぎるまで開かないのだ。
なかなか電車が出ない。
寒い。寒い。




踏み切りを渡るとすぐ25番寺「円観寺」だ。
別名「ぼけ封じ観音」
境内にこんなお知らせが。
阿弥陀様でなくとも悲しくなりますよ。


次は番外「葦航寺」。以前訪れた時は屋根から雨漏りがしそうだったが、立派に葺きかえられていた。
今日はここまで。
国道247号を北上、大学芋の「ナカノ屋」を目指す。
見えてきた。


ゲットした大学芋と芋きんとん。走行距離20km。


翌土曜日、天気予報では雪だったがよいお天気。風も弱そうだ。こんな日は走らなきゃぁ。遍路ポタの続きを走ることにした。



この日のスタートは番外「影現寺」から。別名、時志観音。境内からの見晴らしがよい。海が穏やかそうだ。
境内への駐車は気持ちよく許可。
急坂を乗って下りようとしたがブレーキをかけても滑ってしまう。あわてて、道端の草むらに突っ込み事なきを得た。



国道247を走り河和駅近くの26番寺「弥勒寺」へ。
河和駅前の三叉路は車が多い。横断歩道もなく人と自転車は歩道橋を使わざるを得ない。登り口には自転車用のスロープがあったが、下り口にはない。これには参った。



27番寺「誓海寺」へは少し登りがある。たいした坂ではないがやっぱり弱ってるんだなぁ、と思う。疲れる。
納経所前に一山100円の野菜が。近所の人が持ってきてくれるそうだ。袋一杯のキウリが100円。よせばいいのに買ってしまった。
ザックが一気に重くなり、喘ぎながら走ることに。


28番寺「永寿寺」。お寺の子供がギヤーがいっぱいついた新しい自転車に乗って飛び出していった。あの子供はこの観音様に守られているんだなーと思いつつ、青島蜜柑の皮をむいた。





このお寺のあたりの路地はいつ来ても静かだ。時間が止まってるような。



知多半島南部の丘陵地帯のup-downを繰り返しながら29番寺「正法寺」へ。
ここの観音様は大きい。
寺の人から寄付のお願いをされた。
「持ち合わせが少ないので・・・・」と断ってしまったが、寄付すべきだったのかな、と自問自答しながら帰途へついた。



海岸線の国道を北上する。風が強くなってきた。もろに向かい風だ。疲れも出てきたので海辺へ降り、冷たい風に吹かれて休息。
知多の海はこんなにきれいだったのかと思うほど海は澄んでいた。2日間で42km。冬のポタも楽しいもんだ。