桜と梅と

脂身兄さんのブログで知った岡崎乙川の河津桜。埼玉からの避難民が帰った今日がもう最後のチャンスだ。朝方の雨はやみ天気は快方へ。bianchi-lupoを車に積んで岡崎へ。ついでに川売の梅も見に行こう。兄さんには申し訳ないけど、道中は車ではしょり、いいとこ取りのつまみ食いで行くこという算段だ。
というわけで岡崎公園の辺りに出たが乙川沿いに咲いた桜など一本もない。つぼみもまだ固いソメイヨシノが延々と続くのみだ。「あれ、おかしいな」。駐車場管理のおばさんに聞くと「ああ、もっと上流のほうだよ、自転車で行けばすぐじゃん」と教えられた。で、乙川沿いにしばらく辿ると、ありました、ありました。


ちょっと葉っぱも出ていたけど、まだまだ十分見ごたえがありました。


そぞろ歩く人たちと共に、河津桜を満喫。


乙川の流れも思っていた以上にきれいでした。
河津桜に満足して新城へ向う。20年ほど前、三河の山へよく通っていた頃以来の国道151。151号新城バイパスもだいぶ伸びている。鳳来寺の門谷を通りながら思い出に浸って海老へ。川売へ車で入ったんでは気がひけるので手前でbianchi-lupoを降ろし、緩やかな渓流沿いを登っていくと、現れました梅の桃源郷が。いや、梅源郷ともいうべきか。


山里が一面の梅で埋め尽くされています。


棚田の畦道が散策路になっていて休憩所も。
田圃の真ん中に出店があり、五平餅を売っている。


梅につられてふらふら歩いていると、農家の庭先で行き止まり、ということも何回かあった。
ここもここで行き止まり。


行き止まりになったところで農家のお年寄りがささやかな出店を出している。
漬物を1個買ったら歓待を受けた。
この漬物のほかに、かぼちゃの煮つけ、大根と芋の味噌煮、などいっぱい。「ご飯が欲しければお釜から持ってこようか」位の勢い。
ビニール袋の中のふきのとうは農家の爺様が裏庭で採ってきてくれたお土産。
漬物と煮付けの味付けはちょっと辛かったが、親切が嬉しい。



漬物と煮つけとお茶で原を膨らまして、集落の奥のほうへ行く。
ここまでは歩きの観光客は来ない。


梅の樹海。見渡す限り梅の樹海。


集落の外れにあった「猿ヶ岩」。
片目をつぶっているから猿版「丹下左膳」か。





梅を十分に満足して川売を後にした。
少し走り足りなかったので海老川沿いに旧道をポタリングしていたらこんなトンネルが。頭に冷たい水滴を受けながらトンネル内を突っ走った。
乙川と川売をあわせて走行距離20km未満。この辺りを庭のようにして走る脂身兄さんの1/10くらいの距離だけど、走れただけで嬉しいよ。