やっぱりボツだった

どうしてもガンの話から入ってしまうのだが・・・・・
余命を聞かれた医者は(本当は分からんのだから分からんと答えればいいんだが)予想される寿命より短めに答えるということを耳に挟んだ。告知した寿命よりも早く死ぬと訴える遺族がいるそうだ・・・・
「ガンなんて個人により千差万別、余命なんてあてになるもんか」と思っていても人間なんて弱いものだ。そんなことを聞けば「じゃぁ俺も来年の正月はクリアできるんだ」と、希望が湧いてしまう。
自分の立ち位置を静かに考えてみる。胸を開いたら、手術をしても無駄ということが分かった。臨床試験でかなり強い抗がん剤を受けた。担当医も言ったようにあまり効果はなかった。現代西洋医学ではもうできることはない。副作用だけは人並みに出た。この時に思ったものだ「抗がん剤を受け続けて、多臓器不全で死ぬことだけはやめよう」と。
言ってみれば半分虚空(あちらの世界)へ足を踏み出しているわけだが、こちらの世界の混乱もひどい。どうも地獄の釜の蓋が開いたようだ。ところが先日、地獄の釜の蓋を開けたのは大半の国民の無関心も原因という言説が大新聞に掲げられた。

「共犯関係」という言葉にびっくりして、この新聞に抗議の投書をしたが掲載されるはずもなくボツになった。