花沢の里と蔦の細道


爽やかな秋晴れの一日、山にひっそりと囲まれた「花沢の里」(焼津市)へ行ってきた。
ここは、この辺りの山の登山口だ。もう5,6回目の訪問だろう。
自転車を持ってきたが坂道の連続でほとんど乗ることはなく押して歩いた。


里の外れにある法華寺。桜の季節もいいが、この日は彼岸花が見ごろだった。
境内にあった石碑に「一隅を照らす、これ即ち国宝なり」の一文があった。品性を疑う野次の乱れ飛ぶ国会議員の皆様にお見せしたい。本堂の縁台で習いたての太極拳を舞う。



帰りは下り坂。里に乱れ咲く彼岸花を眺めながらペダルも踏まずに下る。
赤いのばかりだ。
法華寺で掃除をしていたおばさんに尋ねたら、白や黄色は花壇にならある、とのこと。
いや、赤で十分。彼岸花は赤くなくちゃ。



花沢の里で2kmのポタリングを楽しんだ後、
宇津の谷に残る古道「蔦の細道」へ向った。
今でも歩く人がいるらしく細々と踏み跡が残されている。
渓流沿いに登るが流れが汚れている。
結局、上流に人工物は何もなかったのに何故流れが汚れていたのだろう。
不思議だった。



30分ほどで登りついた宇津の谷峠。はるか彼方に満観峰が頭を覗かせている。懐かしいなぁ。あの桜が花をつけたら一服の絵になるだろう。




峠から降りて、すぐ近くにあるお気に入りの場所、間の宿「宇津の谷」へ向かった。
人っ子一人居ない静かさだ。
腹が減ったので看板の蕎麦屋へ行きたかったが、先日越前大野で高い蕎麦を食わされたかみさんの反対でお預けとなった。